Spa Accommodation
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古希を迎えられた方の体調に差しさわりがなければ、選択肢の1つに入れたいのが家族で行く温泉旅行です。長寿の祝いを迎えることを事前に宿側に伝えておけば、記念品やちょっとしたサプライズサービスをしてくれる所もあるので、思い出深い旅行にすることができるでしょう。

ただ、気温の低い冬に利用する場合、宿を選ぶ際に注意しておきたいポイントがあります。入浴するまでの間に、「気温差があるかどうか」です。

温度差に気を付けたい冬場の入浴

特に冬場に気を付けたいものに「ヒートショック」という症状があります。このお正月にも富山の施設で事故があったので、耳にされた方も多いのではないでしょうか?

脱衣所と湯船の温度差が大きいと、血圧の急激な変化でショック状態になることがあるのです。

これまでは高齢の方が一人で入浴する際に発生することが多く、「家庭内の事故」というイメージが強いものでした。銭湯の場合、番台に人がいるので、洗い場や浴槽で体調を崩した人がいても、すぐに気がついて駆け付けてくれますからね。

富山の事故はボイラーなどによる一酸化炭素中毒の可能性もあり、今後詳しく調べられるようなので、続報に注意したいところです。

ともあれ、温度差のある入浴は、高齢の方にとって大きな負担になることは覚えておきたいポイントです。

温度が調節された館内を移動するだけならそこまで気にすることはありませんが、温泉施設を利用するのに、宿泊施設から気温の低い屋外へ出なければいけない場合などは、こうしたヒートショックに注意してあげたいものです。

寒いときの血圧の乱高下が危険

2004年に発表された大阪健康福祉短期大学の論文によると、家庭内の事故のうち、浴槽内で起こる8割以上が高齢者であると指摘しています。

その原因として考えられているのが、急激な温度変化から起こる血圧の変化です。

普通にしていても、人は寒いと血管が収縮し、体温が奪われるのを防ごうとします。このとき血圧が上がります。反対に暖かいときは、熱が体にこもらないように血管が弛緩します。このとき血圧は下がります。体温を一定に保つため、血圧は刻々と変化しているのです。

では、温度差が大きな場所で入浴すると、こうした変化にどんな影響があるのでしょう?

ヒートショックを起こすとどうなるの?

脱衣所などが寒いと、体の熱を逃さないように、血管が収縮して血圧が上昇しています。そこで熱いお湯に入ると、熱の刺激で血圧がさらに急上昇していきます。でも、体が温まり始めると、温熱効果で血管が弛緩して、今度は急激に血圧が低下していくのです。

このときの温度変化が大きいと、血圧の乱高下が激しくなり、体にかかる負担が大きくなって、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を引き起こすことがあります。

また、血圧が低下する際、意識を失うヒートショックと呼ばれる状態になって、浴槽内で溺れてしまう危険もあるのです。

こうした温度変化は入浴後も注意しなければいけません。あたたまった体で寒い脱衣所に出てきたとき、急激に血圧が上昇するので、この際も体調を悪化させる危険が大きくなると言われています。

注意点と対処法

ツララ
Icicle-Hung Eaves / Hyougushi

若い方でも動脈硬化が進んでいたり、肥満、高血圧、糖尿病や不整脈といった持病がある方は注意が必要です。

飲酒や食後、薬を飲んだすぐ後の入浴は避けたほうが無難。熱いお湯(42度以上)に首までつかって長湯する習慣も危険が大きいと言われています。

特に持病がなくても、高齢の場合は血圧の変化に対応する力が衰えていることがあるので、注意する必要があります。

脱衣所や洗い場が冷えている一番風呂は避け、浴室が暖まってから入るようにし、お湯に入る前はかけ湯などで体をあたためてから入浴するのがおすすめ。あたたまった体で寒い室外へ出るときは、暖かいものを羽織るなどの工夫が必要です。

ちょっとした配慮でクリアできることも多いので、思い出に残る楽しい旅行の参考にしてみてくださいね。

ここでちょっとコーヒーブレイク…
我が家も若者である私からお風呂に入るようにしています。「お湯の使い方がなってない」とか、「お湯が臭い」とか(入浴剤です!)ジェネレーションギャップゆえのゴタゴタがわずらわしいですが、健康には替えられませんもんね(汗)

一番風呂でお湯を足すとき、シャワーで足すようにすると、浴室全体がいい感じであたたまってよいですよ♪(家風呂限定となりますが…)

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